☆　Asteryskar　☆

時間かかった

○2025-05-14 5:42

「罠組）…流石に食糧作るには時間かかるから仕方ねえけどさ」
「東側見）シドぉ…」
「素材眺）命頂くからには全部余さず使うってな」
「水塊泡）それより、日が昇ってますよ？」
「皮被ばさっ）これでどうだ？」
「水塊ぱん）ひ」
「皮ひらひら）あ、悪りい」
「水塊震）はわわわ…」

目次に戻る　▲

嫌陽光

○2025-05-14 5:51

「素材縛）今回のやつは、俺と目が合ったのが悪かったな」
「お仕留めお早かったですねっ」
「組立）でも、ピピとププが日に当たれるようになったとはいえ、〈瘴気〉そのものは消えねえんだよな」
「そのようですね」
「組立）あれ？　俺の中に溜まる〈瘴気〉って、今度はどう取り除くんだ？」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 5:58

「水塊散）〈瘴気〉を取り除く必要はありませんね」
「組終）おっ？」
「シドの体内にあります主さまの素は、現在、シドが叶わない日光浴による〈浄化〉をせずとも〈浄化〉が叶います。そもそも主さまは、シドの体内からコアを抜き取ったのち、主さま御自身のお手で〈浄化〉なさっておいででした」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 6:08

「樹木凭）」
「シドのコアですら日光浴による〈浄化〉が叶わなかったためです」
「樹木麓坐）…だろうな」
「故に、主さまは日照無くともシドのコアが〈瘴気〉を溜めないように工夫なさったのです。それが」
「頭掻）フラジールの右芽を使うこと、だったってことか」
「端的に申せばそうですね」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 6:17

「息吐）思う以上に凝ったことさせちまったみたいだな」
「今のシドの御身体は、おそらく不翔鳥さまの構造とほぼお変わりありませんよ」
「…首を落とさない限りは永続的に生かされる、だったか」
「主さまは、不翔鳥さまとの永劫の時を望んで不翔鳥さまをお造りになりましたのでっ」
「考込）」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 6:25

「はっ」
「おっ？」
「それより、だいぶ日が高くなってきましたがっ」
「あーそれな」
「大丈夫ですか…？」
「やばいから今朝はここで寝る」
「水塊震）」
「仕込み済ませてあるから問題ねえよ。どちらにしろ、日が昇り始めた時点で帰れなかったしな」
「雲糸ひゅば）せめて、日陰をお作りしますっ」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 6:40

「青褪）はは、ありがとな」
「糸綴）シドぉ…」
「指差びし）あと、流石に意識の外のことは責任持てないから先言っとくけど、俺が呻いてても手、出すなよ」
「糸紙縒）手は出しませんが糸紡いでふかふかには致します…」
「眩暈）ははっ。そこは任せるよ」
「おやすみなさいませ、シド」
「ノシ）」

目次に戻る　▲

おそよん

○2025-05-14 9:47-56

「雲糸紡）」
「息浅）」
「雲糸編込）」
「呻）」
「ちら）ああ…シドが呻いております、主さま…」
「息浅）」
「水塊震）ヴィッダーは、どうにかお力添えがしたいのですが」
「……」
「水塊泡）主さまのようには…」
「目ぱち）イヴみたいにやれなんて言ってねーよ」
「わ（水塊ぱん」
「お早う。いや、遅ようか（むくり」
「も、もう起き上がりますか」
「髪留解）俺がショートスリーパーなの知ってるだろ？」
「水塊散）はぁ」
「髪梳髪留巻）…よし」
「素材見）このあとはどうされますか？」
「腕伸）あぁ。もう持っていけるもん持っていって、一旦帰るよ」
「さいですか」
「脚振立上）っと」

目次に戻る　▲

いつものな

○2025-05-14 10:25

「拳握）」
「水塊浮）」
「力緩目閉）…今日も、俺のからだは俺の思い通りに動く」
「水塊散）シド」
「目開にか）気にすんな。いつものやつだよ」
「水塊震）はい」
「胸許手置）よし」
「水塊散にこ）」
「ヴィッダー、日除けの庇作ってくれ」
「左眼きゅるん）かしこまりましたっ」
「にか）」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 10:54

「曇庇作）こちらへどうぞっ」
「素材抱）ありがとな」
「いえいえっ（水塊ぷくん」
「駆）あぁそうだ。後でこれ（素材ぽんぽん）の処理の仕方教えっから手伝ってくれ」
「すいー）是非ともお手伝いさせてくださいませっ」
「駆）向こうの集落に食糧置いてきちまったから、初っ端から作らねえとな」

目次に戻る　▲

森警備

○2025-05-14 14:40

「森徘徊）」
「森徘徊）」
「見付）ん？」
「どうした、シグ」
「仕掛指差）見てみいこれ」
「これは…」
「この造り、兄さんのとちゃうか？」
「ごく）ということは」
「まさか、帰ってきとるんか？」
「森外見）…行ってみよう」
「腿ばし）よっしゃ！　『百聞は一見に如かず』っちゅうこったな」

目次に戻る　▲

ものづくりお兄さん

○2025-05-14 14:50

「素材削加工）…で、これで」
「ほわわわ…」
「加工完）よし」
「完成品見）素敵な御道具でございますねっ」
「ヘビーの手伝いで調度品の修復手伝ってるうちに慣れたんだよな」
「ふふっ。子どもたちの使う『銀玉飛ばし』もシドの手作りだとか」
「あれはクラッシにも手伝ってもらってんな」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 14:58

「『復活祭』での〈黒い翼〉たちを子どもたちでも追い払えるようにした妙案でしたとか」
「でも、こないだの『復活祭』はもう何も無かったからな」
「それはもうひとつ前の『復活祭』ですよ」
「気付）あ」
「前回の『復活祭』は」
「顔手隠）…俺、ぶっ倒れてたな」
「その通りですっ」

目次に戻る　▲

物音

○2025-05-14 15:36

「道具持ぴん）子どもらにも会いてえな」
「お会いになればよかったですのに」
「いや。だからさ。今の俺は…（気付」
「左眼ぱち）シド？」
「眼光）静かに。誰かがここに来る」
「水塊震）えっ」
「音無立音聴）…この得物の音は」
「」
「にか）…上等だぜ」
「シドぉ…」
「俺から離れるなよ」

目次に戻る　▲

港湾領主、緋牙と蒼護

○2025-05-14 15:53

「戸叩）もしもーし」
「腕組）」
「…返事聴こえんわ」
「周囲見）」
「オレらの見間違いっちゅうこったんか？」
「戸睨）」
「なぁ、ヒューは」
「戸掴）」
「ちょ」
「戸開）」
「あ、開いとる？」
「中踏込）」
「中覗）だ、誰も居らん？」
「中見渡）いや」
「中入）」
「振返）シグ、お前は」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 15:57

「え（影暗」
「音無腕伸）っらあっ！」
「ばたん）うわ痛っ！」
「刀柄ちゃき）シグ！」
「シグ身固）ははっ！　お前は相変わらず隙が有りすぎんだよ」
「いたたたたたたっ！」
「水塊泡）あわわわわ」
「剣納）シド兄！　やっぱり帰ってきてたんですか！」
「よお、緋牙(ヒューガ)に蒼護(スィーグ)！　久しぶりだな！」

目次に戻る　▲

久しぶりの御挨拶

○2025-05-14 16:07

「苦顔）兄さん、頼んますから離してつかさぃいたたたたっ！」
「手放）蒼護、お前はいつも鎧や得物の音が判りやすいっての。バレバレだぜ？」
「汗）兄さんは全きに容赦無いわ」
「顔明）ご無沙汰ですシド兄！」
「お前も元気そうだな、緋牙。お前のは完璧だったぜ（親指立」
「光栄です！（礼びし」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 16:17

「あぁ、偉い目に遭うたわ…」
「はは。病み上がりの俺に先手取られちゃざまねえな」
「あれ、シド兄、任務で国を離れてたんじゃなかったんですか？」
「振向）え？」
「ん？」
「水塊ぱん）はっ」
「…緋牙」
「踵揃）はい」
「鋭眼）俺のこと、なんて聞いてるか教えてくれ」
「礼びし）了解です」

目次に戻る　▲

表向きは任務遂行中

○2025-05-14 20:10

「子どもらにはそう伝わってんのか（呆」
「水塊散）流石に、シドのお倒れになった理由をそのままお伝えするのは」
「正座）おれはネクターから話を聞いてたんですが、ネクターって普段から嘘つかないじゃないですか」
「ああ、うん」
「なんで、そのまま鵜呑みにしました（がく」
「お前らしいな」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 20:32

「胡座崩）兄さんのほうは、お身体どうなんです？」
「振返）昼間は動けねえけど、あとはいつも通りだぜ？」
「シド兄が昼間動けないのは」
「…若との軋轢がな」
「ソラ兄も、手始めに『機械惑星』へ行った後は音沙汰ないですからね」
「今頃他の惑星参りしてん、ミュラーの兄さんやて追いかけたろ」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 20:32　※追記あり

「考込）」
「おれたちはお二人がまた、無事にここへ帰ってきてくれることを祈ることしかできないですしね」
「でも、ソラの兄さんも、もうこの惑星だけを見続けるわけにいかんちゅう言うてたろ」
「ヘイズも、ヒュー…なんでしたっけ、あの人の名前」
「長いから覚えとらん…」
「苦笑）お前ら」
「まぁ、ヘイズがあの人のところへ出張していって随分長くなりますし、ソラ兄も割とそこで長居してたりして」
「笑）あぁ、この星に長いこといてくれとったみたいにな」
「水塊泡）」
「……（考込」
「あぁ…そうだシド兄、フローランスには会えました？」
「え？　ああ。最初に尋ねたよ」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 20:40

「樹木の方は相変わらず無愛想みたいですが」
「あー、そうだな」
「根っこのほうは寂しそうなんじゃないですか？」
「かもな。今でも『皆に置いてかれた』って溢したりしてるって、大将が言ってたよ」
「考）…今度久々にステージ上がろうかな」
「やるか？　ヒュー」
「はは。是非とも行ってやれよ」

目次に戻る　▲

○2025-05-14 20:47

「立）では、おれたちはそろそろ戻りますね」
「立）森まで見回り行って正解でしたわ。次は先に声掛けてください」
「悪りい。俺も戻ってきたのが昨晩だったからよ」
「戸開）あぁ、後で食糧持ってきます。夜は？」
「棟梁と会う約束があるから、また明日な」
「了解（礼」
「お疲れさんです（扉閉」

目次に戻る　▲

違和感

○2025-05-14 21:05-06

「……（考込」
「水塊泡）シド？」
「あぁ。ちっと気掛かりがな」
「気掛かりですか」
「若が最初に『機械惑星』へ飛んだのは、ヒューズに呼ばれたからだって言ってたんだよな」
「そうなのですか？」
「頭掻）あー。それ聞いてたのイヴか」
「主さま…」
「考）…緋牙と蒼護は、ヘビーが連れて行かれちまったことを認識してない…？」
「水塊ぽん）そういえば、そんなようなお話し振りでしたような」
「考）…あいつらの領土は、元々あいつの渡星艇が長いこと駐艇していた場所だ」
「左眼きょろん）はい」
「鋭眼）どうも〈きな臭え〉な」
「きな？」
「〈外界〉でいう、怪しいって意味だよ」

目次に戻る　▲

今未明も『森』に行ってました

○2025-05-15 4:42

「戸開）」
「…zzz」
「室内見）」
「…zzz」
「頭掻）…すっかり昼夜逆転の生活だな」
「…zzz」
「……」
「…zzz」
「囁）ヴィッダー、ありがとな」
「…zzz」
「背伸）…俺も一旦寝るか」
「…zzz」

目次に戻る　▲

その寝言が嬉しいのです

○2025-05-15 5:24

「…zzz」
「…zzz」
「左眼ぱち）」
「…zzz」
「…シド？」
「…zzz」
「水塊静）あぁ、お帰りになっていたのですね」
「…zzz」
「水塊泡）」
「…zzz」
「水塊静）本日は、お呻きになってなくて良かったですっ」
「…zzz」
「にこにこ）」
「寝言）…イヴ」
「！」
「…zzz」
「……」

目次に戻る　▲

○2025-05-15 5:24

「…zzz」
「水塊ごぼ）今でも、主さまをお慕いくださり、ありがとうございます、シド」
「…zzz」
「にこ）…おやすみなさいませ」
「…zzz」
「水塊泡）」
「…zzz」
「水塊静）…今のうちに、フローランスへお知らせしてきましょうか」
「…zzz」
「戸抜）ちょっと行ってきますねー…」
「…zzz」

目次に戻る　▲

ちょっと行ってきました

○2025-05-15 8:06

「…zzz」
「戸抜入）」
「…zzz」
「水塊ぽよん）」
「…zzz」
「水塊静）ふふっ。まだお眠りのようですねっ」
「…zzz」
「じっ）」
「…zzz」
「じー）」
「…zzz」

目次に戻る　▲