☆　Asteryskar　☆

未明の労い

○2025-05-24 4:58

「目醒）」
「…zzz」
「腕中見）」
「…zzz」
「微笑）」
「…zzz」
「囁）探してくれて、ありがとな」
「…zzz」
「微笑）」
「…zzz」
「目閉）」
「…zzz」
「目閉微笑）」
「…zzz」

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手作業工程

○2025-05-24 9:25

「素材細工）」
「シド手許じー）兄さんて、意外と手先が器用なのね」
「細工）そりゃな。船があった頃の基礎メンテだって全部自分の手だしな」
「でも、下僕たちに任せるところもあったんでしょ」
「指差びし）ピピ、口が悪い。下僕じゃねえ仲間だ」
「…同じじゃない」
「困笑）同じじゃねーよ」

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○2025-05-24 9:33

「眺呆）」
「水塊浮）フューリーもお混ざりになれば宜しいのでは？」
「呆）あんな子ども細工の工程、見て、どこが楽しいんですかね」
「（こちらもお口がお悪いですねっ）」
「水塊ぶるん）でも、結局気になってじって見てますっ」
「ふい）じゃあ見るの辞めますよ」
「（わがままですねっ）」

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○2025-05-24 9:47

「素材削）出来るだけ軽くしたいから、削れるとこは削るんだけどさ」
「じー）ふぅん」
「素材見）たまにやりすぎて折っちまうこともあってさ」
「じっ）そう」
「削）だから…こう丁寧に、丁寧に、な」
「見詰）」
「素材持上見回）…こんくらいかな」
「ふーん」
「振返）ヴィッダー」
「はいっ」

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○2025-05-24 10:06

「指摘仕草）布よりも薄っすいやつ、また作れるか？」
「水塊泡立）はっ。生産してみますっ」
「頼むぜ（さむずあっぷ」
「何に使うの？」
「振返）揚力を得るために必要なんだよ」
「ふぅん」
「立歩）あとは…」
「じー）」
「ここは先に繋げちまうか…（道具箱がしゃごしょ」

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生成失敗

○2025-05-24 10:46

「繊維膜ぴらん）どうでしょう？」
「両手持膜延）んー」
「じー）」
「水塊泡立）」
「よっ（延ばり」
「水塊ぱん）」
「驚）あ」
「繊維膜破）悪りい…が、これだとな」
「水塊泡立）いえいえいえいえ！　強度はヴィッダーの力不足によるものですもう一度生成致しますっ！」
「にか）はは。頼むぜ」

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生成成功

○2025-05-24 11:35

「繊維膜持）」
「水塊ぽこぽこ）」
「よっ（張」
「水塊ぽん）」
「…もっと伸びるのかと思ってたわ」
「伸ばすのが目的じゃねえからな」
「水塊煌）」
「でも、これなら問題ねえよ。ありがとな、ヴィッダー」
「水塊躍）はいっ！」
「にか）」

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飛行試験

○2025-05-24 12:23

「可動部確認）…よし。これでいいかな」
「見た目は小さいのに、作るのはずいぶん時間がかかるのね」
「ちっとは凝ったよ（笑」
『呆）遊んだらすぐに壊れそうですけどね』
「いーんだよ。また作ってやっから」
「飛ばして遊べるの？」
「立）勿論。やってみっか」
「頷にこ）」
「にか）」

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○2025-05-24 12:38

「投）よっと」
「浮玩具見）飛んだ」
「落見呆）…すぐ落ちましたけどねー」
「水塊ぱん）」
「んんっ（寄」
「じっ）重かったのかしら」
「拾見）前に子どもらに作ったときはもっと長く飛んだんだけどなー」
「水塊ぼふ）やはり、ヴィッダーの作りが良くなかったでしょうか…」
「見直）」

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弾くだけで飛ぶやつにした

○2025-05-24 13:14

「引延）」
「じー）」
「ぴん）」
「遠眺）飛んだわ」
「水塊ぽん）」
「呆）初めからそれで良かったんじゃないんですか」
「にか）いーんだって。凝ったものと単純明快(シンプル)なものと、どっちも作りてえんだよ」
「フン（目逸」
「寄）兄さん、あたしもやっていいかしら」
「拾）ああ。飛ばしてみろよ」

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こっちはププの分な

○2025-05-24 13:41

『ぴん）…また飛んだわ』
「小刀蔵）おう、良い感じだな」
『ふわん）』
「呆)」
「うら、ププにも（差出」
「ふい）要りません。そんなもの」
「やってみたら、意外と楽しいかもしれねーよ？」
「やらなくたって分かりますよ。所詮子供騙しです」
「そっか」
「ちら）」
「にか）」
「ふい）」

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○2025-05-24 13:46

「んじゃま（ププ襟首裏差込」
「ちょ」
『立去）持っとくだけ持ってろよっ』
「背手回ばたばた）要りません！　って、取ってくださいよ！」
『手振ピピ近寄）遊びたくなったら遊んでみろよなー！』
「手ばたばた）」
「水塊ぶるる）シュッツェがお取りしましょう！」
「むす)」
「ふふっ」

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このときの宝物は、今でも

○2025-05-24 13:51

「目閉むか）」
「差出）これは、どうかお持ちくださいませ」
「…要らないって言ってるのに」
「万一、お捨てになってもお渡ししますのでっ」
「呆）」
「にこにこ）」
「掴取）持っておけばいいんでしょう」
「ありがとうございますっ」
「むす)」
「にこにこ）」

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飛行試験、成功

○2025-05-24 17:24

「投）よっ」
「遠眺）…今度は長く飛んでるわ」
「ふい）」
「水塊ぶるるん）おおおおー！」
「手翳見）ははっ。ちっとした調整だけで済んで良かったなっ」
「水塊躍）」
「ありがとな、ヴィッダー」
「水塊煌）いえいえっ」
「ふわ）どこまで行くのか見てくるわ」
「おう、行ってこい（にか」

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嬉しい痛み

○2025-05-24 17:35

「持帰ふわ）ずいぶん飛んだみたいよ」
「にか）そうみたいだな」
「素敵ね（にこ」
「目頭抑）そう…だな」
「どうしたの、兄さん」
「目閉）いや。急にまた、目の奥が痛くてさ」
「呆）」
「ふぅん？」
「涙溢）あー…痛え」
「大丈夫？（布渡」
「布受取）おう…ありがとな」
「水塊浮）ふふっ」

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○2025-05-24 17:40

「不適笑）兄さんが泣くなんて、お珍しいですね？」
「布目抑）煩え。マジで目の奥がぎゅってなんだよ」
「そうなんですねー（棒」
「微笑）まあ。ピピが喜んでくれたのは嬉しかったよ」
「顔赤）え」
「ピピ頭撫）ありがとな、遊んでくれて」
「顔赤ふい）…別に、兄さんのためじゃないんだからっ」

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寒いところに行くのでね

○2025-05-24 17:40

「ヴィッダー、明日には届くんだろ？」
「水塊躍）サフォーレの御作業が滞りなく進んでいれば明日にはっ」
「そしたら」
「振返じと目）」
「見上）」
「歩）お前らの力、借りるぜ」
「…フン」
「振返）構わないわ。久々に他の〔指輪〕も使えそうだし」
「立止）ププ、頼むぞ」
「…はいはい（むす」

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昔の若みたいな立ち位置

○2025-05-24 20:23

「ふわん）…zzz」
「水塊浮）お疲れだったのでしょうか、ピューパミアはお休みになりましたねっ」
「引寄）そうだな」
「水塊煌）ふふっ。浮いたまま眠るのですねっ」
「（なんか、小せえ頃の若と似てんだよなー）」
「水塊ぶるるん）おもちゃは回収致しますねっ」
「おう。ありがとな、シュッツェ」

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おいたし過ぎんなっての

○2025-05-24 20:27

「歩むす）」
「振返）ププ、今日もここにいてくれるだろ？」
「ぎろ）ピューパミアを置いて行けませんのでね」
「なら良かった」
「歩むす）」
「前見）ヴィッダー、ちっとピピ頼む」
「水塊躍）畏まりましたっ」
「うら、お前だけ後ろを歩くなよっ（ひょい」
「うわ」
「にか）『肩車』したろ」
「ちょ」

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顔面きゃっち

○2025-05-24 20:37

「あー。やっぱ重いなー（笑」
「見下）なら降ろしてくださいっ」
「やなこった（笑」
「足ばたた）兄さん、このっ…」
「うらうら、暴れんなって」
「啀）降ろせって…うわっ」
「あっと！（速屈乍胴掴」
「うわ（シド顔乗」
「胴掴）痛っ！」
「腰上恥）////////」
「倒顔抑）っ痛えー…」

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叱。

○2025-05-24 20:43

「腰摩乍見下）ほら、だから言ったんですよ…」
「顔摩起上）はー」
「むす）」
「片顔抑）ププ」
「何ですか」
「手離）怪我、無いな？」
「…無いですね」
「にか）なら良かった。悪りいな、ちゃんと支えてやれなくて」
「…なんで」
「真顔低声）でも、次は怒るぞ」
「びく）」
「立）」

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○2025-05-24 20:49

「立竦）……」
「屈目線合）今のはマジで危ねえ。ププのからだは前と違って、ちっとしたことが大怪我に繋がる」
「ふい）」
「顔傾）こっち向けププ。目を逸らすな」
「睨）煩いなぁ。僕だって好きでこのからだになったんじゃないんですよ」
「知ってる。お前のからだは、フラジールの願いの形だ」

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『蟠り』の蒸し返し

○2025-05-24 20:54

「…人面樹の勝手が僕をこんなにしたんでしょう」
「フラジールにはもう時間がなかったんだ。だから、お前らと話は出来」
「兄さん」
「何だ」
「僕が人面樹にトドメを刺したんです」
「…ああ」
「いわば、御親友の仇でしょう？　僕は」
「…その話は決着したろ」
「何度でも蒸し返してやりますよ」

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だからその話じゃない別の話

○2025-05-24 22:54

※以下、Twitter不具合発生中

「でも、今ここで話すことじゃねえ」
「えぇ、そうですね。だから僕の」
「ププ」
「今度は何ですか」
「目緩）子どもらとうまくいってないんだってな」
「むす）…誰から聞きました？」
「ネクターだ。お前、こないだまで向こうにいたんだろ」
「…いつお会いしたんですか」
「四日前だ」
「怪訝）」

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○2025-05-24 22:57

「そんときにお前の話を聞いた。子どもらと一緒に遊ぼうとしないって」
「当たり前でしょう…」
「何でだ」
「むす）」
「ププ」
「腹強蹴）」
「！！？っ（驚腹抑咳込」
「見下）ほら」
「か…（蹲咳込」
「睨）兄さんですら堪えられないほどの力が今、僕にあるんですよ」
「顔上咳込）…プ」

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○2025-05-24 22:59

「むす）…こんな力を持っていて…一緒に遊べるわけがないじゃないですか」
「咳落着目ぱち）…ププ？」
「ふい）」　
「顔緩）お前、子どもらの安否を心配してんのか？」
「目逸）…悪いんですか？」
「顔綻）」

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ププがそんなことを想ってくれてる、それだけでこれほど嬉しいことはない

○2025-05-24 23:01-03-05

ピューパミアが目を覚ますと同時に、空を抜けるような笑い声が聞こえた。声の方へ目をやると、立ち尽くすフューリーの前で座り込んだシドが体を反らせて笑っている。

「わ、笑うところじゃないでしょう？！」
「ははは！　ププ！　お前ほんと」

精悍な顔付きが、目元から涙をこぼしているのが見える。
同時にシドは地面から腰を上げ、立ち上がる勢いでププを抱き上げた。

「ちょ、兄さん？！」
「ありがとな！　子どもらのこと、想ってくれるお前のこと、すっげー嬉しいよ！！」
「どうでもいいです！　降ろしてください！」
「うるせえ！　黙って俺に『たかいたかい』されやがれ！！」

ヴィッダーとシュッツェとともにピューパミアの見つめる先で、止めどなく流れる涙をものともせず、シドはフューリーを何度も何度も空へと持ち上げ続けていた。

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おいてけぼり

○2025-05-24 23:06

「…何があったのよ」
「水塊散）とりあえず、落ち着いて良かったですっ」
「水塊ぶるん）はー。とてもはらはら致しましたっ」
「だから、何があったのよ！」
「水塊煌）ふふっ。シドにとても嬉しいことがあったのですよっ」
「水塊ぶるるる）フューリーにもですねっ」
「…訳がわからないわ」

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