☆ Asteryskar ☆

【機械惑星編】

『衛士復活』
-悠久と見霽の〔ゆめ〕-

 重なる記憶は、どちらも別れの汀。
 墜落して〈雪景〉に投げ出されたときも、同じように。

『……あぁ、〔蜜酒〕のお蔭で、御身体は凍り付いてはいないのですね』

 空から音が降ってくる。

『貴方の〈コア〉は、わたくしが必ず〔浄化〕致しますので……』

 糸の解れる音が弾けた。
 胸許のあたりで、確かに。
 痛みはひと刺し、滲むより石火の如く。
 身動ぎもする力は無い。

——イヴ。悪りいな。最期まで。

 冷たいものが体内に滑り込んでくる。
 かつて、感じたことのある水の御手。
 同僚の指先。

——なあ、イヴ。

 更に深く。
 芯が冷たくなる心地。

——俺は……

 三本のひんやりとしたものに挟まれた気がした。
 ひんやりとしているのに、感触は暖かい。

——俺のこの〔想い〕は、一体どこから湧いてんのかな……

 弾ける感覚が再び、青天の霹靂の如く。
 水塊と共に〔魂〕を引き抜かれる〔想い〕を思い出して。
 それきり。

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